ノアズアーク Mをレビュー。

楽器店が名機と評されるエフェクターやアンプのサウンドを研究し、拘って製作するエフェクターも非常に個性があります。

名機と評されるアンプやエフェクターを買うとなると、莫大な出費を覚悟する必要があります。

そんな中、都内の大手楽器店が名機のサウンドを徹底的に研究しコンパクトに収めたノアズアークと言うブランドがあります。

イングランド製のスタックアンプのモデリングディストーションとして登場したノアズアーク DISTORTION Mの音色の特徴、ツマミの効果、ピックアップによる音色の違い、オススメな使い方をお伝えします。

外観

ノアズアーク DISTORTION Mは楽器店で試奏した時、ラウドなサウンドが飛び出して来たので、沢山のアーティストが利用しているマーシャルのJCM800をイメージして製作されたと推測します。

音色の特徴とツマミの効果

海外製の歪み系ペダルと違い、低域が暴れる感じが感じられずまとまりもあるのでハリのある音が特徴です。歪みを下げたセッティングでは、キレが良くコードストロークプレイ時に最適なクランチサウンドを提供します。

歪みを上げていくとスタジオにあるスピーカー4発のスタックアンプをフルドライブさせた様な何処までも伸びるサスティーンとバリバリの高域を強調し、大音量で弾いた時の音圧とラウドなサウンドを得る事が出来ます。

ツマミ3つをフルにしても音が潰れないので、リズムギタープレイ時やソロプレイの時でも十分に歪んでいてもバンドアンサンブルに埋もれない音抜けの良い音を作る事も出来る1台です。

ツマミは左より、LEVEL、TONE、DISTORTIONとなっており、それぞれ音量、音色、歪み量調整となります。

LEVELツマミはエフェクトをオンした時とオフにした時の音量が同じになる様に合わせましょう。

TONEツマミは真ん中よりも右に回して行くと、高域が強調され、反対に左に回して行くと高域が抑えられる変わりに低域が強調されこもりがちなサウンドになります。

DISTORTIONツマミは右に回して行くと歪みと一緒に倍音も出てきて、アグレッシブなサウンドになるのでリフを刻む王道のHR/HM系を弾くには最適なサウンドになります。

反対に左に回して行くと、歪みは少なくなりクリーントーンに変わっていきます。

ピックアップによる音色の違い

シングルコイルピックアップで弾くと、高域が鋭く音の粒もしっかりした歯切れの良いディストーションサウンドが得られます。

ハムバッカーピックアップで弾くと、中域の強調されたディストーションサウンドが得られます。

オススメな使い方

TONEとDISTORTIONを高めに設定するとトレブリーでオルタナティブロックの様な荒々しいディストーションサウンドを作り出す事も出来ます。

DISTORTIONだけを高くしていくと、ハイゲインなディストーションサウンドになりますので、ハードロックのリフをザクザク弾くには最適なサウンドになるでしょう。

まとめ

「1台目のディストーション」としても、オススメ出来るペダルであると思います。

ロックのスタンダートとも言えるマーシャルサウンドをペダルで再現してしまうのは本当に素晴らしいと思います。

手軽にマーシャルサウンドが欲しいという方には、まずこれを試してディストーションサウンドを学んでみるのも良いでしょう。