コーラスペダルも沢山存在しますが、今回は1989年の登場から、現在までロングセラーを続けているBOSS CH-1についてお話します。
BOSS CH-1の音色
マイルドで美しいコーラスサウンドから、カッティングに最適なキレのあるシャープなサウンドまで幅広くカバーする事が出来ます。
高域が出るコーラスペダルは発売された当時は無かったのですが、段々とアナログからデジタル技術を搭載し高域が出るエフェクターが市場に出る様になってきたので、コーラスにも高域が出るエフェクターが求められたのです。
発売された1989年頃の音楽シーンはバンドブームでヘビーメタルが流行っていて、高域を強調したギンギンのサウンドだったので、CH-1も当時の音楽シーンに合わせてシャープな掛かりが出るエフェクターとなったと思われます。
ノブの説明
左より、E.LEVEL、EQ、RATE、DEPTHとなっており、それぞれエフェクトオン時の音量、音色調整、周期調整、深さ調整となっています。
4つのノブを調整し、クリアーなコーラスサウンドからビブラートの様な音揺れの激しいサウンド等、多彩なコーラスサウンドを作り出す事が出来、ステレオ出力にするとナチュラルで立体感のある効果が出る「空間合成コーラス」を再現する事も可能です。
アナログ回路とデジタル回路に関して
CH-1も告知はされていませんが、途中からアナログ回路からデジタル回路に変更されているのは有名な話です。
ギターを弾いている経験が長い人ほど試して弾いただけで違いが分かる方もいますが、裏のラベルの色で見分ける事が出来る様です。
分かっている時点で青ラベル、ピンクラベル、グレーラベルがあり、青とピンクがアナログ回路、グレーがデジタル回路と言われています。
外観の色も水色からライトグレーに変わっているのも1つのポイントと言えるかも知れません。
変更された理由は回路に搭載されているパーツの供給に問題があった為とされていますが、コレクターには当然アナログに人気が集まっています。
アナログとデジタルの回路の違いによる音色の違いは、試奏した感じでは多少なり見受けられ、アナログでは、BBD素子が内蔵されている為、クリアーかつ低域がくっきり出ている印象で、デジタルの方がクリアーな感じが強く出ている印象を持ちました。
まとめ
様々な音楽ジャンルにおいて使用されてきたCH-1ですが、とりあえずコーラスが欲しい!コーラスサウンドを知りたい!と思われるのであれば、とりあえずこのCH-1から初めてみてはどうでしょうか。
アナログとデジタル回路における音の違いを聞き分けるのも、耳を鍛える上でとても勉強になると思います。