Keeley MODWORKSTATIONをレビュー。

様々なエフェクターブランドから歪み系から揺れ系、空間系と言ったエフェクターを1台に収めたマルチエフェクターがあります。

コンパクトだとおよそ10台分のエフェクターをまとめて買う事になるので、便利なエフェクターでもあります。

今回は、この複合エフェクターを紹介します。

keeleyから発売されたMOD WORKSTATIONです。

クリーンブースターと2種類のオーバードライブ、そして8種類のモジュレーションエフェクターを1台にまとめた複合エフェクターになります。

買うにあたった背景としては、従来のマルチエフェクターよりサイズも小さく、常に高品質なペダルを提供し続けているkeeleyのエフェクターなので、気になっていました。

他のサイトで詳細を見た時に、keeleyのコンパクトエフェクターを詰め込んでいるので、1台ずつ買うよりお買い得なので、買う事を決断しました。

モデイファイで名を轟かせたkeeleyですが、我々の想像を超えるエフェクターを沢山送り出していますが、生産が終わってしまうのも早い様に思います。

買うかどうか迷っている間に生産が終わってしまい買いそびれた事が何度かありましたので、購入に踏み切りました。

11種類も入っているので、使い方は難しいのでないか?と思われるかも知れませんが、とてもシンプルです。

右側のDRIVEとBOOSTは、イングランド製アンプサウンドを狙ったオーバードライブとKATANAブーストを選択出来ます。

KATANA使用時は、TONEとDRIVEは無効化され、同時に使う事は設計上出来なくなっています。

真ん中のドライブセクションはコンパクトで発売されているOX BLOODになります。

ピンスイッチを上にする事で、低域をブーストする事が出来ます。

このペダルの最大の特徴と言えるのが、8種類のモジュレーションエフェクトが入っている事です。

FX SELECTツマミを変えて行く事で、揺れ系サウンドを得る事が出来ます。

LEVELツマミは、共通で選択したエフェクトの音量調節となりますが、RATEツマミはエフェクトを変えると異なる所から始まってしまう為、起動時には再調整する必要があります。

ジャックにはTAPとINSERTがありますが、TAPはアンラッチペダルを使う事でモジュレーションエフェクトを使用する際のRATEをコントロールする事が可能です。

INSERTジャックはTRSインサーション・ペダルを使用するとOX BLOODとモジュレーションの間に自分のお気に入りエフェクターを繋ぐ事が出来ます。

8つのモジュレーションエフェクトを1つずつ試してみました。

1.Tremoloについては、オーソドックスなトレモロサウンドで、波形の緩やかな三角波トレモロから揺れの激しい短形波まで幅広く対応します。

2.Harmonic Tremについては、ヴィンテージチューブアンプに内蔵されている暖かくソフトな感じのトレモロサウンドが得られます。

個人的には、このトレモロサウンドは好みです。

3.Wah/Filterについては、ピッキングの強弱にも敏感に反応するフィルターサウンド。MORPHツマミを右に回して行くとランダムフィルターの様なサウンドも得られます。

4.Phaserについては、クリアーでゆったりとした揺れが得られ、設定次第でフィードバックを調整しクセのあるフェイズサウンドを操る事も出来ます。

5.ADTについては、keeley独特のコーラスサウンドが得られます。

6.Chorus/Vibeについては、音のブレンドを調整する事で、コーラスからビブラートまで音色を変える事が出来ます。

7.Flangerについては、フィードバックを変えると、フランジング効果が変わって行きます。ヴァン・ヘイレンの様なエグイフランジングサウンドもシュミレート出来ます。

8.Rotaryについては、回転スピーカーの揺れをシュミレートし、スピーカーのホーン部分を調整すると高域が出るようになりトレモロの様な感じにもなります。

実際に使ってみると、全てにおいて高品質なサウンドを得る事が出来ました。

歪み系、モジュレーション系においても抜群の音抜けで、流石keeleyと言わんばかりの音色で納得の行く1台でした。

現行のマルチエフェクターよりもダウンサイジングされ、1台で歪みと揺れを表現できるのでこれがあればどのような状況でも大活躍する事が出来るでしょう。

ケーブルや電源も減るので、トラブルの軽減にも繋がるでしょう。

多彩なサウンドをシンプルに持ち歩きたいギタリストに最適なマルチエフェクターです。