中域のまろやかさに特徴があり、今でも沢山のギタリストに好まれ愛用されているTS-808。
モデイファイされたエフェクターも数多く存在しますが、鬼才と呼ばれるkeeleyがモデイファイしたTS-808をご紹介します。
このペダルには、モデイファイに関するアイディアが沢山詰まっていて、少数台限定で作られたペダルです。
追加されたパーツは沢山あり、どれも最高級の物で回路上のノイズを低減する為にメタル・フィルム抵抗を使用しています。
更に、中高域のスムーズさを保ちつつ低域のレスポンスを豊かにする為にトーン・セクションにはフィルム・コンデンサーを採用していますので、ギターサウンドにおける音ボケやこもりを伴う事無く低域を豊かにする事に成功しました。
このペダルには、More/Lessと言うkeeleyが考え抜いたモデイファイが各所で施されており、ドライブ回路のコントロール幅を飽和する位に強いものから軽いものまで、より広く大きくされています。
沢山のモデイファイが行なわれていますが、特徴でもある中域のまろやかなトーンは失われること無く音質向上がされています。
内部回路に続き、フットスイッチも常識とされているトーン・ロスを避ける為、トゥルーバイパス・スイッチングに変更されています。
ですが、構造上の理由でスイッチを踏んだ時にポップ・ノイズが発生してしまいますので、何回も踏んで電圧の差を解消する必要があります。
サウンドの要と言っても良いオペアンプですが、希少な1982年製のJRC4558D艶有りオペアンプを採用した事です。
ヴィンテージのTS808サウンドが得られkeeleyのモデイファイが加わるので、コンプレッションも含まれた心地良いドライブサウンドをアウトプットします。
TI-RC4558Pのオペアンプもソケット内に含まれていますので、交換すればハイファイなサウンドに変わります。
エフェクターオン時には、高感度のブルーLEDが点灯します。
オススメのセッティングは4つあり、1つ目は3つのツマミを時計の位置で1時にセットするのが基本となるセッティングです。
2つ目は、LEVELを3時、OVERDRIVEを9時、TONEは好みに合わせるとクリーン・ブーストのセッティングになりますので、チューブ・アンプを歪ませるのに最適なセッティングになります。
3つ目は、LEVELを4時、OVERDRIVEをオフ、TONEはお好みに合わせると、上記のクリーン・ブーストよりも更にエンハンスを加えるブーストになります。
最後は、OVERDRIVEを4時、LEVELを12時、TONEはお好みに合わせると、ロングサスティーンも得られるリード・サウンド向けのサウンドになります。
リードでもブースターとしても使える優秀なペダルなので、とても重宝する1台と言えます。