Keeley TONE WORKSTATION2をレビュー。

エフェクターにはコンパクトだけでは無く、歪み系から揺れ系、空間系、ダイナミクス系そしてフィルター系と沢山のエフェクターを1台に集約したマルチエフェクターと言う物があります。

筆者も、ギターを弾き始めた学生の頃はBOSSのマルチエフェクターを使っていました。

何故なら、コンパクトエフェクターを沢山買うのは面倒だと思っていたし、マルチエフェクターを買ってしまえば1度に10台近いコンパクトエフェクターを手にする事が出来る為、お買い得だなと感じていました。

しかし、弾き続けて行く中でコンパクトエフェクターを買って音作りをした時に音の作りやすさに驚き、それからコンパクトエフェクターを使って行く様になりました。

学生の時よりも技術は目覚しい進歩を遂げて、マルチエフェクターも沢山市場に出る様になりました。

色んなエフェクターを見てきた中で、興味をそそるマルチエフェクターがあるのでご紹介します。

keeleyから発売されたTONE WORKSTATIONです。

外観

コンプレッサーとオーバードライブ2種類、ブースターが1台に詰め込まれたマルチエフェクターで、ギターからアンプまで続く信号の中で、最初に接続する箇所は特にサウンドへ影響を与えます。

TONE WORKSTATIONはエフェクター接続の最初の部分を設置する事と単体で使用する事を目的として設計し製作されたのでハイクオリティなサウンドが得られます。

ツマミ

本体の右側はコンプレッサーで3つのツマミと1つのピンスイッチで構成されていて、現行で発売されている4ノブのコンプレッサーであると思われます。

LEVEL・・・音量調節。

BLEND・・・時計回りに回して行くと原音が加わっていきます。(文字通り原音とブレンドさせる事が可能)

SUSTAIN・・・コンプレッション・レシオを調節し、時計回りに回すと圧縮率が上がりロングサスティーンを得る事が出来る様になります。

TREBLE/STOCK・・・TREBLE側にすると、文字通り高域が強調されキレのあるコンプトーンが作れます。

続いて、真ん中は歪み系とブースターとなっており、コンパクトエフェクターで1962 OverdriveとKatana Clean Boostが組み込まれていて3つのツマミと1つのピンスイッチで構成されています。

LEVEL・・・音量調節。

TONE・・・音色調節で、時計回りに回して行くと高域が強調されクラシックでブリテッィシュ・スタック・アンプの様なトーンを提供してくれます。

DRIVE・・・歪み量調節。時計回りに回していけば歪み量が増えます。

1962/KATANA・・・スイッチを下にするとKATANA Boostになり、KATANA選択時はLVELのみ作動しTONEとDRIVEは無効化されます。

KATANAと1962は回路の構成上、同時に使用する事は出来ません。

最後の左側は歪み系のみでRed Dirt Overdriveが組み込まれており、3つのツマミと1つのピンスイッチで構成されています。

LEVEL・・・音量調節。

TONE・・・音色調節。時計回りに回して行くと高域が強調されますが暴れ過ぎずスムースなリードトーンを提供してくれます。

DRIVE・・・歪み量調節。

BAKED/MOD+・・・ピンスイッチを上にするとゲインが上がり倍音が豊かで抜けが良いハイゲインなサウンドを提供してくれます。

以前にTS9のモデイファイでBAKEDとMOD+の2種類が出ていましたが、この2台をこのサイズに収めてしまうのは流石と言った所です。

電池による駆動は出来ませんが、ハイクオリティなサウンドを提供し続けるkeeleyの凄さには脱帽ですね。

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