Moollon Treble Boostをレビュー。

ブースターも歪み系エフェクターと同じく使用頻度の高いエフェクターです。

音の芯を太くする、音量をグッと上げつつ音に艶を加える、少し歪みを加える等、様々な効果が得られます。

中には、長いケーブルやエフェクターを沢山繋ぎ過ぎた事による音質劣化を補正する為にバッファーアンプとして使用する使い方もあります。

エリック・クラプトンやロリー・ギャラガー、ブライアン・メイ等、大御所ギタリストが使用したDallas Renge Masterと言うTrebleBoosterをご存知でしょうか。

1960年代のブリティシュ・ロック黄金時代を支えた名機ブースターで、高周波の音質劣化を補う目的で開発されたブースターです。

回路にはMullard製のゲルマニウム・トランジスタ「OC44」が搭載され、高域にピークを持たせる事で音質劣化の改善がされて、当時活躍していたギタリストの方達に欠かせないアイテムとなりました。

Moollon Treble Boostとは

外観が彫刻された様なデザインに目を奪われてしまいますが、そんな貴重なブースターを韓国に籍を構えるMoollon(ムーロン)が100台限定で製作しました。

今では手に入れる事すら困難なゲルマニウム・トランジスタ「OC44」を組み込みPoint to Pointでハンドワイヤリングで製作されています。

音量調整とピンスイッチによる3種類サウンドヴァリエーションを選択する事が出来ます。

ピンスイッチによるサウンドの変化

少し分かりにくいですが、上からTreble1、Mid、Treble2となっております。

Treble 1

高域のみをブーストしますので、少し音が明るくなったような印象を受けます。

弾いてみると、高域が煌びやかになり甘いドライブ音となります。

Mid

中域をブーストしますので、ふくよかな音色となり最もゲインの高いモードになります。

少しコンプレッションも加わるので、心地よいドライブサウンドとなります。

Treble 2

ゲインは余り高くありませんが、高域と中域をブーストします。

音の明るさはTreble 1よりも衰えますが、絶妙な押し具合なので厚みのある音になります。

まとめ

他のブランドでもレンジマスターのコピーモデルは市場に出ております。

中々手に入れるのは難しいかも知れませんが、お目にかかる事がありましたら弾いてみるとブリティシュ・ロックサウンドを体験する事が出来るでしょう。