オーバードライブの次に購入する歪み系エフェクターは歪みが強いディストーションになるのではないでしょうか。
発売から40年を迎え、今も第1線で活躍しているBOSS DS-1を使ってみては如何でしょうか。
DS-1とは?
40周年記念モデル
ヴィンテージ
DS-1は1978年に発売され一時は生産完了したが、海外では止まる事無く生産を継続しておりました。
1970年代後半から80年代はメタルブームでしたので、名機と評されるOD-1の歪み量では足りないと言う声がありました。
当時の真空管アンプは現代の様に歪まないアンプが殆どだったので、DS-1が登場した時にはかなり歪んだサウンドを提供出来たので持って置くべき1台となりました。
段々と何処のスタジオにも真空管アンプ(チューブアンプ)が置かれる様になり、真空管のサウンドを知る様になると、DS-1は少しずつ遠のいて行きました。
いつしか国内でも再販を希望する声が高まり、記憶では2001年に奇跡の復活を遂げたエフェクターでBOSSの看板エフェクターとして定着しています。
BOSSのエフェクターは、生産完了した物は2度と作らないと言う定説があるみたいですが、良い物を作れば絶対に使ってくれると言う考えがあって作られている為、過去に振り返らないと言う強い前向きな姿勢と拘りを持っています。
どのエフェクターブランドにも名機と評されるペダルは数多くありますのでヴィンテージの値段は高騰していくのでしょう。
DS-1の特徴
ザラザラとした粗めの歪みから高域のギラギラしたエッジ感が際立つシャープなサウンドを提供してくれます。
ペダルをオンする事で中域を強調するのでは無く、全域にわたって歪みを追加しますので凄くシンプルで自然なディストーションと言う感じです。
歪み具合を深く設定しても音が潰れ過ぎずピッキング・ニュアンスを忠実にアウトプットする所も特筆物であると言えます。
ノブの説明
コントロール部は左より、TONE、LEVEL、DISTとなっており、音色調整、音量調整、歪み量の調整になります。
TONEに関しては、センターポジションから左に回して行くと低域をブーストし高域をカットします。
逆に右に回して行くと高域がブーストされ低域がカットされて行きます。
DISTは歪み量の調整になりますが、ローゲインからハイゲインまで対応するので歪みのレンジはかなり広いです。
ピックアップによる音色の違い
シングルコイルで弾くと高域のザラザラ感が更に強調され、潰れる事の無いブライトな音になります。
ハムバッカーで弾くと元々の音の太さにエッジが加わるので、倍音を含んだディストーションサウンドになります。
まとめ
ロックをはじめとし様々なジャンルで使用されており、自然なディストーションサウンドはプロアマ問わず沢山のギタリストを魅了してきました。
スタジオやライヴハウスに置かれているスタックアンプとの相性も良く、ブースターとしての利用も可能です。
どのエフェクターブランドもヴィンテージはとても重宝されますが、現行モデルとヴィンテージは音が違うと言うのは良く聞く話ではないでしょうか。
このDS-1も多少なり音の違いは見受けられるみたいで、TONEノブを絞り気味(午前9時位セット)に設定して音色を作っていくのがポイントだったりします。
BOSSのヴィンテージエフェクターのポイントでもあるのですが、シルバースクリューをスケルトンスイッチ、バッテリーチェック(スイッチをオンにした時のみ点灯する)仕様と言う個体が存在します。
上の写真のヴィンテージDS-1が該当しますが、40周年記念モデルにはシルバースクリューは採用されています。
スケルトンスイッチとバッテリーチェックは採用されていませんが、この様な所もマニアにとっては見逃せないポイントだったりします。
エッジの効いたドライブサウンドを体験するにはお勧めの1台と言えるでしょう。