CS550をレビュー。

現在、市場には沢山のコーラスペダルが存在します。

どれも個性を放ち、弾き手を喜ばせるコーラスサウンドを提供してくれます。

その中には、ミュージシャンが監修して製作されたCS-550についてお話します。

外観

CS-550の特徴

流石に第一線で活躍されているプロミュージシャンが関わって製作されたので、今までの経験と現場で求められるアナログコーラスサウンドを得る事が出来ます。

音色に関しては、BBD素子が内蔵されていますので立体感と奥行きを与え、ウォームで広がりのあるアナログコーラス・サウンドを得る事が出来ます。

CS-550は1995年より販売が開始されてましたが、パーツの供給問題が発生し一時的に生産中止となりましたが、供給問題を解決し新たにトゥルーバイパススイッチングを採用し復帰しました。

ICチップとBBD素子の説明

コーラスを含め、アナログエフェクターにはBBD素子と言う物が回路にインプットされています。

ICチップとは、他の言い方でオペアンプとも言いますが大きさが1cm位で8本の足が付いている物を指します。

BBD素子とは、Bucket Brigade Deviceと言いバケツリレー素子とも言います。品番によって512段や1024段がありますが、バケツリレーで音を遅らせる効果を発生させます。

段数が多くなるとそれだけ音の遅れが多くなるので、高域の劣化や音に暖かみが加わりますのでアナログコーラスが好まれる理由なのです。

現行モデルとの違い

掲載しているモデルは生産中止前になり、現行との違いは3つあります。

1、ツマミ付近にあるアダプターの記載がありますが現行モデルにはありません。

2、先ほどの記述の通りトゥルーバイパススイッチングが装備された事。

3、エフェクトオン時のLEDの色が初期モデルは白、現行は赤になります。

肝心の音の方は初期モデルと何も変わりはありません。

コントロール部

ツマミ

ツマミは3つで、左からSPEED、DEPTH、D.TIMEとなり、うねりの速さ調整、深さ調整となります。

D.TIMEは、原音より遅れたコーラスサウンドが出るまでの時間を調整。反対時計回りに回しきるとディレイタイムは短く、コーラス効果もフランジャーみたいになり、時計回りに回すと、ディレイタイムが長くなっていきます。

D.TIMEの上側にM-LEVEL(ミックスレベルコントロールノブ)があります。

ミックスレベル

ダイレクト音とミックスしているモジュレーションサウンドの音量を調整。

時計回りいっぱいに回しきった位置で、ダイレクト音:モジュレーションサウンドの比率が1:1になります。

薄いコーラス効果にしたい場合は、任意に設定します。

まとめ

10V専用アダプターでの使用となりますので、電池切れの心配が無く常に安定した電源で使う事が出来ます。

MAXONのコーラスはクリアーなサウンドに特徴がありますが、CS-550においてはクリアーな感じよりもウォームなサウンドが前に出ている様に感じますのでアルペジオで弾く時に使用すると、とても心地良いので病みつきになるでしょう。

歪み系エフェクターと合わせても、音の濁りも無く輪郭がはっきりとしたサウンドになりますので、とても使いやすい1台と言えるでしょう。

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